香川照之さんがドラマに映画に
引っ張りダコなのはご存知のとおり。
ちょっと大袈裟にも思える
香川照之さんの演技は
妙〜にクセになりますよね^^;
主演だけでなく個性強めの脇役として
重宝されるのもわかります。
ヤな奴を演れば天下一品?笑
そんな役者として順風満帆に見える
香川照之さんですが
実は崖っぷちに立たされてるとか…
え?
どこの崖かって?
それは梨園=歌舞伎界の崖。
香川照之さんが46歳にして
歌舞伎界に飛び込んだ話は
かなり話題になりましたよね。
実際、検索すると…
- 香川照之 演技 凄い
- 香川照之 演技 下手
- 市川中車 香川照之
- 市川中車 評価 悪い
- 香川照之 東大 学部
- 香川照之 息子 かわいい
- 香川照之 息子 歌舞伎
- 香川照之 いとこ 亀治郎
- 香川照之 市川猿之助 不仲
こんな感じで「俳優」としてだけでなく
歌舞伎役者としても
世間に認知されてきてますよね。
ですが、残念ながら
世間の認知とはウラハラに
「梨園から追放される日も近い…」
と心配されてる状態。
今回は香川照之さんが梨園で
崖っぷちに立たされている理由と
非常〜に余計なお世話ですけど…
一発逆転の対策
について
考えたいと思います。笑
そもそも香川照之さんが
46歳にして歌舞伎界に飛び込んだ理由。
それは息子さんに
父親の大名跡「市川猿之助」の名を
継がせる可能性を残すためと
言われています。
普通の歌舞伎の家に生まれていれば
こんなことしなくていいんですが
香川照之さんの家庭の事情が
ちょっとどころじゃないワケあり
なんですよね^^;
香川照之さんが幼い頃に
母・浜木綿子さんが離婚。
二代目市川猿翁(当時・三代目猿之助)さんが
16歳も年上の初恋の女性藤間紫さんのため
家庭を捨てたことが原因です。
「元祖スキャンダル女王」だそうで。
両親が離婚した時から
香川照之さんは歌舞伎界とは
文字通り「絶縁」になりました。
場合によっては離婚したとしても
「跡取り」として稽古をする道も
無くはなかったと思うんです。
離婚しても息子は歌舞伎役者。
ですが浜木綿子さんは
それを許しませんでした。
ま、気持ちはわかります^^;
16歳も年上の女に
夫を盗られたわけですから…
そういう経緯で香川照之さんは
二代目市川猿翁さんとは
完全に没交渉だったそうです。
それどころか
香川照之さんが会いに行っても…
「息子ではない」
「二度と会うことはない」
とまで言われたそうですからね。
これは香川照之さんには
相当堪えたと思います。
「自分は本当なら
歌舞伎の名門・澤瀉屋の跡取りとして
育っていたハズなのに…」
自分のアイデンティティに
悩んでいたでしょうからね。
それは最高峰の東大を出ても
解消されることはなくて
それで会いに行ったんでしょうから。
ところが満たされるどころか
アイデンティティを全否定…
うーん、気の毒です(;´д`)
こういった紆余曲折があり
長年の憧れや執着が実を結び
市川中車を襲名できた香川照之さん。
めでたしめでたし…
となれば
よかったんですけどねー。笑
香川照之さんを
面白く思わない人たちもいたわけです。
それは二代目市川猿翁さんの
弟子筋にあたる人を含む
澤瀉屋(おもだかや)の面々。
「え?弟子なんて師匠の家の問題に
口出す権利無いんじゃないの?」
と思いますよね。
血筋重視で代々芸を受け継ぐ…
そんなイメージが強いし
実際、名門ほどどの傾向は強い。
ただ澤瀉屋は少し毛色が違って
「梨園屈指の実力主義集団」
と言われてるんです。
何より香川照之さんの
父・二代目市川猿翁さんが
その傾向が超強い人ですからね。
確かに猿翁さんは離婚の経緯を見ると
ハチャメチャな人です。笑
でも歌舞伎役者としては超苦労人。
早くに祖父・父を亡くし
「梨園の孤児」と呼ばれた猿翁さん。
歌舞伎界というのは父がいないと
かなり苦労するうえに
スーパー歌舞伎なども始めましたからね。
実力だけが頼りだったわけです。
そんな猿翁さんの弟子が
実力主義なのは当然ですね。
四代目市川猿之助さんも
「甥っ子だから」
継げたわけじゃないんです。
猿翁さんが実際に舞台を見て
後継に指名したそうですから。
そんな実力主義集団からすれば
歌舞伎未経験者の香川照之さんが
いきなり「市川中車」を襲名するなんて
考えられないことでしょう。
さらに面白くないのは
それだけじゃありません。
香川照之さんと息子さんの
それぞれ市川中車と市川團子の襲名を
「市川猿之助襲名」にぶつけたこと。
香川照之さんの従兄弟にあたる
四代目市川猿之助さん。
当時は市川亀治郎さんですが
猿之助襲名は澤瀉屋としては
一番大きく重要な襲名披露です。
でも一般的な知名度としては
香川照之さんの方がありますからね。
「アンタ誰?」状態^^;
実際、マスコミの扱いも
香川照之さんが歌舞伎界に入るということが
大きく取り上げられて
猿之助襲名の方が「ついで」の扱い。
弟子筋からすれば腹立たしいでしょうね…
しかも香川照之さんの息子さんが
襲名したのは「市川團子」。
「市川中車」は歴史こそ長いですが
実は門人筋の名跡なんですよね。
(とはいえいきなり襲名はナイ。笑)
しかし「市川團子」はまさに
「猿之助」への第一歩です。
このタイミングでの発表はまるで…
「次の猿之助は息子だ!」
と言わんばかり。笑
いや、香川照之さんは間違いなく
言いたかったんでしょう。笑
それでも二代目市川猿翁さんが
決めたことですからね。
弟子は従うしかありません。
香川照之さんがこのまま
歌舞伎役者として成功していく可能性も
あったわけですし。
何しろ猿翁さんの「血」に加え
東大卒の頭脳があり、役者経験も豊富。
面白く思わない面々だって
多少の期待はあったでしょうし
様子見してたんじゃないでしょうか。
ところが。。。
香川照之さんの「市川中車」は
まだまだ歌舞伎じゃない。
これが澤瀉屋やファンの人たちの
おおよその意見です。
まあ、当たり前といえば当たり前^^;
歌舞伎役者は皆、子どもの頃から
みっちり稽古もしているし
舞台経験を経ているもんです。
46歳で始めた香川照之さんには
絶対的に時間が足りません。
東大卒の頭脳で動きやセリフは
もちろんすぐ憶えられるでしょう。
でもそれとコレとは別。
歌舞伎はいつどの瞬間を撮られても
絵になる完璧な動きの連続だと
言われていますからね。
頭で理解できても
一朝一夕でできるもんではない^^;
香川照之さんも可能な限り
努力はしてるんでしょうけど
ただでさえドラマ等で多忙ですからね。
…実は問題はココです。
【後半】に続く!